燕子花図屏風の茶会
昭和12年5月の取り合わせに伺いました。
根津美術館のコレクションの礎を築いた初代根津嘉一郎（1860〜1940、号青山）が尾形光琳による「燕子花図屏風」を購入したのは大正3年（1914）。以降、嘉一郎は展覧会や茶会で、惜しみなくこの大傑作を披露しました。本展覧会は、そのうち、昭和12年（1937）5月の茶会で取り合わされた茶道具の名品と共に国宝「燕子花図屏風」をご覧いただくものです。 この茶会は5月5日を初日とし、政財界の友人5、6名ずつを招き、約数日間にわたって東京・青山の自邸で催されました。「燕子花図屏風」をはじめ、円山応挙筆「藤花図屏風」、「鼠志野茶碗 銘 山の端」など、名品が次々に披露されました。この会の取り合わせは、数ある嘉一郎の茶会のうち、ひときわ荘厳にして豪華といえるものです。 77歳を目前にした嘉一郎の堂々たる布陣をご堪能ください。
尾形光琳の国宝「燕子花図屏風」
そのあと、杜若の咲く美しい庭園を散策。
遊び心の溢れる庭園
3年ぶりにお目見えする国宝《燕子花図屏風》を心ゆくまで堪能しました。
『燕子花図屏風の茶会−昭和12年5月の取り合わせ−』
〈根津美術館〉東京都港区南青山6-5-1。
4月16日～5月15日。10時〜17時（入館〜16時30分）
5月10日～15日は10時〜19時（入館〜18時30分）
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