久しぶりに駒場キャンパスのイベントに行ってきました。
駒場音楽会ピアノ委員会の由来を伺いました。
駒場コミュニケーションプラザ音楽実習室には、スタインウェイ・フルコンサート・グランドピアノが設置されています。これは、2006年秋、木畑洋一教養学部長のときに、浅島誠前教養学部長と親交のあった(株)松尾楽器商会の松尾治樹社長のお世話で実現したものです。音大以外の大学でスタインウェイのフルコンサート・グランドピアノが設置されているのは極めて貴重で、小山実稚恵さんをはじめ内外の一流の演奏家を招いたコンサート、教養学部選抜学生コンサートなどに活用されています。駒場には、1977 年に森ビル社長であった故森泰吉郎氏によって900番教室(講堂)に寄贈されたパイプオルガンがありますが、この二つをあわせて、駒場キャンパスの音楽活動の軸となっています。
今回も深い感動の音楽会でした。
特にスクリャービン: ピアノ・ソナタ 第5番 ピアノソナタが素晴らしかったです。
https://www.youtube.com/watch?v=emYTG80B2vU
https://www.youtube.com/watch?v=GP-eDzOhvSI
大好きな駒場の博物館 「文字なき文明の名もなき名工たち―古代アンデス研究の新展開」
ユーラシア大陸から北米大陸へと一握りの人類集団が渡り、その子孫が紀元前9000年ころ、南米大陸のアンデス山脈一帯に到達しました。
多様な資源に富んだその環境に適応した人びとは、独自の感性をもって世界観を構築しました。紀元前3000年頃までにエクアドルやコロンビアに広まった土器や土偶、同じころペルーに建ち並び始めた壮麗な建築群には、古代アンデスの人びとの祈りが表現されています。
工芸品や神殿に体現された信仰は人びとの連帯の基層となり、アンデス文明と呼ばれる大規模で複雑な社会が、その中から形成されていったのです。
やがて16世紀にこの地に到達したヨーロッパ人は、インカ帝国や、タイロナなど周辺の諸文化の豊かさに驚嘆しつつも、武力によってそれらを征服しました。人類史における敗者となってしまい、また自らの歴史を記録する文字の体系がなかったために、アンデス世界はその後長らく、西洋中心的な歴史記述の中で脇役に追いやられることとなりました。
今日、アフリカ大陸とユーラシア大陸の大河流域に発祥した「四大文明」という語は、世界史教科書から消えつつあります。
中米や南米に発祥した文明もまたたいへん古い歴史を持ち、経済や技術が高度に発達し、世界的に見ても常に大規模な人口を擁していた、成熟した社会であったからです。それを解き明かしてきたのは、歴史学、人類学、近年では古環境学やゲノム科学などの多様な研究分野であり、それらを結びつけるのが考古学です。古代アンデスの考古データは例えば、文字も車輪もミルクもなしに社会は飛躍的に発展しうる、と我々に示してくれます。60年前に東京大学がペルーの考古学に着手したのが発端となり、今や日本は新大陸考古学の国際的な拠点のひとつとなって、人間とは何かという問いを発信し続けています。
本展では、日本を代表する中南米古美術コレクションである、BIZEN中南米美術館収蔵の陶芸作品を中心に、古代アンデスの造形美術の妙趣を披露します。文字なき文明であった古代アンデスの人びとは、世界史の表舞台から消えてしまい、その名こそ今に伝わっていないものの、いかに豊かな感性を持ちあわせていたのか、遺された工芸品の数々が雄弁に物語るでしょう。またコトシュ遺跡やクントゥル・ワシ遺跡などにおける、日本アンデス調査団のフィールドワークの成果や、博物館に収蔵された土器をCTスキャンと再現実験によって解析し、音を鳴らす機構を組み込んだ高度な陶芸技法に迫る試みなど、古代アンデス研究の来歴と、多様な展開について紹介します。
絵画ばかりに行く傾向があるので、
古代の工芸デザインが、
とても興味深かったです。
美しくて可愛らしいデザイン。
ちょっと大きいけど
今のファッションに合いそうな耳飾り。
愛すべき土偶(楽人)
笛吹き土偶欲しい…
実際に笛吹き土偶を体験できました。
後ろ姿も何とも言えません・・・
笛吹き土偶の音色に癒されました。
キャラクターのような口のデザイン。
他にも沢山の貴重な工芸品が展示されてました。
文字なき文明であった古代アンデスの人びとの、いかに豊かな感性を持ちあわせていたのか、遺された工芸品が物語ってますね。
古代アンデスの人びとに
想いを馳せた
充実の
楽しい一日でした。
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